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5. Fedora の変更点 - 特定の方向け

5.1. アマチュア無線

5.1.1. aldo

モールス信号のコードチューター aldo が収録されています。追加記号のサポートが含まれます。よいサウンドカードを選択してください。そして、新しい Koch シーケンスを使用します。

5.1.2. fldigi

fldigi 3.20.20 が収録されました。多くの変更が行われています。新しい機能やバグ修正について、詳細な情報は complete list of featureschange log をご参照ください。

5.1.3. linpsk

linpsk は RTTY と MFSK のサポートのために収録されています。パフォーマンス改善のために新しいグラフィックスレイヤーを使用しています。LinLog によるロギングはたぶん通るでしょう。

5.1.4. twlog

Fedora 14 では新しく twlog が追加されました。これは複雑なロガーではなく、シンプルな1日ごとのロガーです。メニューは簡単な操作でカスタマイズすることができます。詳しくは twlog may be found at twlog Web サイトをご参照ください。

5.1.5. xwxapt

xwxapt はバージョン2に更新されました。サウンドカードコードは大幅に書き直されて、サウンドカード関連の問題を減らさなければなりません。

5.2. 基盤デザイン

5.2.1. gtkwave

gtkwave は 3.3.10 に更新されました。新しく VCD レコーダー機能、動的 zlib 圧縮、波形のデュアルビューでのサポート、外部アプリケーションのためのビュアープラグインなどが挙げられます。詳細は CHANGELOG.TXT をご覧ください。

5.2.2. kicad

2010.05.27版の kicad が収録されています。新しくフットプリント名を編集できるようになりました。また、SVG フォーマットでの出力や、VRML でのエクスポートが行えるようになりました。詳細については CHANGELOG をご参照ください。

5.2.3. ngspice

ngspics 21 は他のシミュレーターの互換モードとして動く機能が含まれます。追加のデバイス、 "pipe" モード、そして表にした出力、PDF 形式によるドキュメントなどが変更点として挙げられます。詳細については ngspice の Web サイトをご参照ください。

5.3. 組み込み開発環境

5.3.1. Developer_Tools.po

5.3.1.1. gcc
gcc には多くの改善が行われました。特に AVR プロセッサーの影響が大きいです。詳細な情報は、このドキュメントの GCC セクションを確認ください。

5.3.2. PIC

5.3.2.1. gpsim
gpsim は 0.25 に更新されました。また多くのバグが修正されています。新しい機能は次の通りです。
  • src/ と modules/ のライセンスが LGPLv2+ へ変更になった。
  • ECCP を改善した。
  • video module が復活した。
  • HLL ソースコードブラウザーのサポートが追加された。
  • DS1307 リアルタイムクロック拡張が追加された。
  • gpsim の一部を拡張コンパイルおよびロードした。
次のチップのサポートが追加されました。
  • PIC16F882
  • PIC16F883
  • PIC16F884
  • PIC16F886
  • PIC16F887

5.3.3. piklab

piklab には次の多くの新しい機能が搭載されました。
  • 新しいプロセッサーのサポート
    • 18F14K22
    • 18F13K22
    • 33FJ06GSxxx
    • 33FJ128MC802
  • ICD2 は追加ターゲットのサポートが含まれ、改善点があります。
  • 新しいログとリプレイの機能
  • 16F88x ファミリーに対するダイレクト・プログラミングのサポート
多くのバグ修正が含まれますが、すべての情報を確認したい場合は、 piklab の Web サイトの changelog をご参照ください。

5.4. 音楽関連

5.4.1. jack2

Fedora 14 では jack から jack2 に変更になりました。jackdmp と呼ばれていました。jack2 は前の Fedora に含まれていたバージョンから比べて多くの改善が加わっています。現在、jack 対応のプログラムは変更なしで多くの改善点をアドバンテージとして得ることができます。
  • jack2 はマルチプロセッサーおよびマルチコアシステムのアドバンテージを発揮することができます。複数の jack 対応プログラムが動くとき、音声の結果に少しの不具合があります。
  • 現在では再生中の音声を遮断することせずに接続先の音源デバイスを変更することができます。プログラムが互いにつながる方法を変えるために、録音または再生を止める必要はないことを意味します。
  • 「非同期」アクティベーションにより、聞き取れる音域における不具合を防ぎます。プログラムが時間内のサンプルを提供しないならば、jack2 は自動的に前回のサンプルを繰り返します。昔の jack サーバーで音声の不具合が生じていました。しかしならが、jack2 ではなくなったサンプルを聞くことはありません。
  • 同じコンピューター上で jack2PulseAudio は共存できます。jack サーバーを開始した時、同時に自動的に PulseAudio からサウンドカードの制御が奪われます。また、jack サーバーを停止した場合、自動的にサウンドカードの制御が PulseAudio に戻ります。もはや PulseAudio を取り除く必要はありません。
behind-the-scenes に関する改善例は jack2 に移されました。Fedora 14 の一部として含まれます。

5.4.2. Musicians' Guide

Fedora Summer Coding プロジェクトによって作られた Fedora の Musicians' Guide は、Fedora 14 で最初にリリースされます。Musicians' Guide は Fedora 上で提供される音声および音楽アプリケーションの使い方を示したものです。音楽関連のソフトウェアをどのようなコンピューターでも使うことができることを知って頂くことを基本コンセプトにしています。
各々のアプリケーションは、チュートリアル(実際の音楽のプロジェクトをつくることによってアプリケーションの典型的使用を示すようになっている)を持っています。Ardour のチュートリアルでは、例えば、本当の曲の録音を混ぜて、マスタリングする方法を学べます。Qtractor に含まれるチュートリアルでは、MIDI ベースの付属機能でベートーベンのピアノソナタを録音するための方法を学べます。
さらに興味深いユーザー向け、特に音楽を作成したいプログラマー向けに SuperCollider が提供されています、これは音声合成のために設計されるプログラミング言語であり、チュートリアルではインスピレーションから完成まで、音楽の部分をつくる方法をあなたに示します。構文と多くの言語機能の使用法を説明しているセクションもあります。そして、SuperCollider でプログラムする際には Fedora の Musicians' Guide がリファレンスとして使えるでしょう。
スキルを向上させたいすべての音楽家は、聴覚トレーニングアプリケーションの Solfege を使いたいでしょう。Solfege は、多種多様なエクササイズメニューを提供します。ヒアリングや歌唱間隔、そしてコード、一連のコードの指示を受けたり、またピッチの間のチューニング相違さえ見つけること。あなたが初めて聴覚のスキルトレーニングを行う場合、ちょうど彼らを支える際に援助を望みたいかどうかに関係なく、Solfege は役立つでしょう。
Docs Project Website から新しく Musicians' Guide が提供されます。http://docs.fedoraproject.org/ から読むことができます。

5.4.3. Qsynth

QsynthFluidSynth ソフトウェアベース MIDI シンセサイザーの GUI フロントエンドです。QsynthFluidSynth のすべての機能、性能をより簡単に体感することができます。FluidSynth セットアップのすべてのアスペクトを変更することができます。FluidSynth シンセサイザーの複数のインスタンスを1つの Qsynth のウィンドウから動かすこともできます。
Qsynth は、新しいドキュメントの Musician's Guide の 10 章 "FluidSynth" で説明されています。 (http://docs.fedoraproject.org/).

5.4.4. gtick

gtick は Fedora 14 で追加されたメトロノームアプリケーションです。1000 bpm までの異なるメータースピードをサポートします。
詳細は ここ から確認できます。

5.5. 科学と工学

5.5.1. Asymptote

Asymptote はパワフルな技術系図面向けベクトル型グラフィック言語で、 MetaPost の影響を受けていますが、 C++ ライクなシンタックスを強化しています。 Asymptote はLaTeXが科学系文書に植字するのと同じ、高品質な植字が可能な図面提供します。ラベルと方程式はLaTeXで植字され、高品質な PostScript 出力を行います。 Fedora 14 は多くのバグ修正を含むバージョン 2.04 を含んでいます。インラインtexモードで生成されたファイルは、コンテンツの編集をすることなく、リネームができるようになりました。
詳細は asymptote.sourceforge.net をご覧ください。

5.5.2. Extrema

Extrema はパワフルな仮想化とデータ分析ツールであり、研究者が、巨大で複雑なデータセットから、有意義な情報へ迅速に抽出できるようになります。この柔軟性、洗練性、パワーは、あなた専用のコマンドの開発を簡単にし、カスタマイズされたグラフを作りだせるようにします。 Version-4.4.4 は Fedora 14 の wxGTK-2.8.11 でリビルドされています。
詳細はこのプロジェクトの extrema をご覧ください。

5.5.3. gnumeric

Gnumeric は 1.10.0-1 から 1.10.2-4 にアップデートされました。この変更は、新しい Goffice でのリビルドとバグフィックスを含んでいます。
詳細は gnome: gnumeric をご覧ください。

5.5.4. Gnuplot

Gnuplot はコマンドラインベースの、対話型のプロットプログラムで、特に科学分野の表現に適しています。 Gnuplot は 4.4 シリーズにアップデートされました。 (こちらをご覧ください release-notes 4.4.0) 4.2 バージョンでは、pango 、 cairo 、wxWidgets ライブラリベースのスムースなグラフィック、 HTML 5 "canvas" エレメントを使ったクライアントサイドの対話型ディスプレイ、 よりよい言語サポート、 UTF-8 エンコードサポート、 transparency と alpha-channel イメージ生成のサポート、繰り返しや新しいプロットスタイルを含む拡張コマンドライン構文のサポートを特徴としていました。以前の PNG イメージは、プロットエレメントとして扱われます。 Gnuplot-py はこのプログラム用の GUI です。
詳細は gnuplot をご覧ください。

5.5.5. Mathomatic

Mathomatic はポータブルな、汎用i computer algebra system (CAS) です。 このソフトウェアは、シンボリックとニューメリックが混ざった数学的な表現を、自動的に処理し、計算し、高速で簡単に解答し、微分し、簡素化します。 Version-15.1.3 では、オーバーフロー対策や Mathematica スタイルのサポートを含む改善がされています。
詳細は mathomatic をご覧ください。

5.5.6. Maxima

Maxima はシンボリックで数学的な計算を行うプログラムで、 maxima コード自身用のソースレベルデバッガが付属しています。 Maxima はバージョン 5.20.1 から 5.21.1 へ Fedora 14 でアップデートしました。最新のバージョンでは複数の面を描画する為の plot3d を含み、 spherical 変換がビルドインされています。 Bessel 、 Riemann Zeta 、 signum 、 hypergeometric 機能は拡張又は、改善されています。多くのバグフィックスがこのバージョンに含まれています。
詳細は maxima をご覧ください。

5.5.7. mrpt-apps

The Mobile Robot Programming Toolkit (MRPT: mrpt-apps) は巨大且つ、クロスプラットフォームで、ロボット研究者が Simultaneous Localization and Mapping (SLAM)、 computer vision 、 motion planning (obstacle avoidance) 分野のアルゴリズムをデザイン及び実装するためのオープンソース C++ ライブラリです。最新バージョンの 0.9.0-0.5 は wxGTK-2.8.11-2 でリビルドされています。このリビルドは新しいバージョンのOpencvの為に必然なものです。
詳細はこのプロジェクトの mrpt.org をご覧ください。

5.5.8. Prover9

The Prover9 パッケージは Prover9 の resolution/paramodulation theorem prover と Mace4 counter-model generator を提供します。 Prover9 はfirst-order logic と equational logic 用に自動化された定理検算機です。このソフトは、literal selection を使った ordered resolution と、 paramodulation による推論技術を使っています。このパッケージは上流バージョン 200911a にアップデートされました。以下が追加されました prover9-complex 、 prover9-gen_trc_defs 、 prover9-test_complex 。
詳細はcs.unm.eduの prover9 をご覧ください。

5.5.9. R

The R 環境は、統合されたFOSSスイートで、データ操作、統計計算、データベースからの知見発見、データ分析、科学計算、グラフィッカルディスプレイを備えています。 R は Fedora 14 でバージョン 2.11.1 にアップデートされました。 また、非常に多くの新しい R パッケージが Fedora レポジトリに追加されています。
詳細はこのプロジェクトの R をご覧ください。

5.5.10. ROOT

Fedora 14 で CERNによって開発された、データ取得、シミュレーション、データ分析を行う、オブジェクト指向オープンソースプラットフォームシステム root が新しくなりました。
このパッケージの多くのデータ取得プラグインを含む、詳細については CERN をご覧ください。

5.5.11. Scientific Python

Scientific Python は科学計算向けの Python モジュールです。最新バージョン 2.8.11 は numpy-1.4.0 を含んでいます。
詳細はこのプロジェクトの Scientific Python: Overview をご覧ください。

5.5.12. texlive

Texlive は高機能で包括的な GNU/Linux と Unices 向け Tex実装です。Texlive-2007 が Fedora 14 に含まれています。最新ビルドは、マイナーなバグフィックスが特徴です。 また、 TeXlive-2009 を Texlive-2009 DVD から簡単にインストールできます。
詳細はこのプロジェクトの texlive をご覧ください。

5.5.13. VYM

VYM (View Your Mind) は推論のパターンを表すマップの生成と編集を行うツールです。このツールはタイムマネジメント、タスクの管理、複雑な状況を俯瞰する為に使えます。リリース 1.12.7 では多くの可視化機能の進歩が特徴となっています。
詳細はこのプロジェクトの VYM (View Your Mind) をご覧ください。

5.5.14. Weka

Weka はデータマイニングタスクの機械学習アルゴリズムのセットです。このアルゴリズムは直接データセットに適応が可能で、自作の java コードから呼び出すこともできます。 Weka はデータプリプロセッサツール、分類ツール、回帰ツール、クラスタリングツール、連携ルールツール、可視化ツールを含んでいます。また、新しい機械学習スキームの開発にも適しています。 Weka はバージョン 3.2.6-4 にアップデートされ、重要なバグフィックスがされました。
詳細はこのプロジェクトの weka をご覧ください。